「正雪」久能山東照宮に奉納されている酒
今回は、昨日行ってまいりました初詣兼酒紀行についてです。たまには遠出で行ってみようということで選んだのが、3大東照宮のひとつ「久能山東照宮」です。言わずもがなですが、東照宮とは徳川家康を祀っている神社で、家康の遺言で最初に祀られたのがこの「久能山」なのです。ということで、東照宮の本家となりますでしょうか。
渋滞なしの東名高速で清水ICへ
朝8時に出発し、東名高速が順調だったので何回か休憩しながら清水ICには10時45分着。久能山東照宮には歩いて登ってもいいのですが、その後のプランに支障が出ますので、日本平ロープウェイ乗り場に向かいます。
乗り場の駐車場に着くまでに若干待って到着したのは11時30分。さすがに三連休の中日だけあって、ロープウェイに乗れるまで少し待ちまして久能山駅に着いたのは12時少し回っていました。ロープウェイの駅からはすぐに東照宮です。静岡県の酒蔵が奉納している樽ですが、酒類が多いです。
少し階段を上ると楼門が見えてきます。日光の陽明門とは比べ物になりませんが、漆塗りのきれいな門です。陽明門には四本の柱のうち一本の模様が反対になっていて、今も未完成という意味がありますが、久能山にもそれと同じところがあります。それは少し奥に入ってからのお話ということで。
楼門を入って階段を上るとそこには唐門があり、その先には国宝「御社殿」があります。規模としてはかなりこじんまりしていますので、日光ほど多数の人は入れません。
そこからわきに回って家康公のお墓、御廟に向かいますが、その途中「御社殿」の屋根にある模様が一つさかさまになっているわけです。
日光では御廟に行くまでにけっこうな上り坂がありますが、こちらは階段が40段だけなのですぐです。しかし、さすがに本家だけに日光より大きい感じがしました。さすがに写真は撮れないので、もしご覧になりたい方は東照宮のHPをご覧ください。
久能山東照宮から新日本三景を目指す「三保の松原」
久能山東照宮をひととおり見たあとは、すぐ近くにある「三保の松原」に向かいました。こちらも意外と混んでいて、駐車場待ちが20分ほどありました。しかし、ここの駐車場はただの砂利が敷いてある広場かと思ったら車止めがあってキッチリと整備されていました。ビジターセンターの建設も進んでいるようで、本格的に新日本三景を目指しているのですかね。
晴天ではあったのですが富士山は全体を見せてくれなくて、ラピュタのように天空の富士っぽくなっていました。
「三保の松原」を出発した時点ですでに3時を回っていたため、遅めの昼食をとりに、かねてから気になっていた「寿司ミュージアム」に向かいました。本名は「エスパルスドリームプラザ」と言います。清水エスパルスのお膝元ということですね。そこで清水の寿司を堪能し、地酒屋さんで日本酒を購入しました。
清水港付近の酒蔵ということで選んだのが、「正雪」のカップ酒と次回お伝えしたいもう一本です。正雪は少々高くてカップ酒にしてしまいました(笑)
清水の酒「正雪」
「正雪」を醸す神沢川酒造は静岡県静岡市清水区由比で1912(大正元)年創業、酒名はもちろん地元生まれの軍学者・由井正雪からきています。「由比正雪の乱」は教科書に載っていましたね。幕府転覆を図った慶安の変のことですが、家康公を祀る東照宮の奉納酒になっているのも不思議な縁です。
写真は「正雪 青ラベル金紋カップ」。ラベルは歌川広重の「薩埵峠」です。清水から少し東京方面に戻った駿河湾沿いにあります。右下の松はデフォルメの三保の松原でしょう。
蔵のボトムエンドを支えるお酒で冷から飛び切り燗まで楽しめます。というHPでの説明書きがありますので、確かに安いのですが、少しアルコール臭さがあるのが気になるくらいで、スッキリした甘味があって刺身などの食中酒にはまずまずだなと思いました。