昨年ピンバッチを間違えた「間ノ岳」に向かう(第30峰目)
今回は、8月4、5日に行ってきた日本第三の高峰「間ノ岳(3190m)」です。
昨年、北岳に登って、間ノ岳はいいかなと思っていたのですが、購入したピンバッジがなぜか「間ノ岳」だったため、「北岳」のピンバッジを購入すべく向かったというわけです(笑)
⚫︎無事揃ったピンバッジ(左が間ノ岳、右が北岳)
登山用の天気予報「てんきとくらす」では当初の晴れ予報が一転、雨予報が続き、A、B、C判定が目まぐるしく変わっていましたが、今回は昨年北岳に行っていたので天気も気にならなく、結果的に晴天から曇天のなか行くことができました。
3日の19時30分に下町を出発。たいへんスムーズに行けたので22時00分に芦安駐車場に到着。まさかの第3駐車場ガラガラ状態で隅っこに陣取りました。翌朝の乗り合いタクシーを予約していたので、安心して仮眠を取りました。
広河原 ~ 大樺沢二股~八本歯のコル~北岳山荘~間ノ岳
4時に起きておにぎりを3つ食べて準備を完了し、5時発のタクシーに乗り込み、6時に広河原を出発しました
今年も大樺沢のほうには行けなかったため、白根御池経由のルートです。少しは涼しいだろうと思いははなから打ち砕かれ、分かってはいたものの、予想を超える暑さと急登でバテバテになりました。もちろん第一ベンチ、第二ベンチで少し休憩しました(笑)
ちょうど8時に白根御池小屋に到着、パンを一つ食べて二股に向かうまではよかったのですが、二股から八本歯のコルまでの急登が地獄のようでした。たまに雪渓から冷たい風が吹いてきて、心が和む時もありましたが、何度も後ろを振り返り、景観に心を奮い立たせました。
格闘すること2時間30分、途中からの階段地獄を通り過ぎてようやく八本歯のコルにたどり着きました。私の前に若い3人組がいて、バットレスを双眼鏡で見ていたのですが、八本歯のコルで話しかけたところ地元の警察の方でパトロールをされていたそうです。さすがの余裕がありましたね。
私はといえば、もうバテバテで北岳に登る気概はありません。トラバースを経て、北岳山荘に向かい、12時に到着しました。
●北岳山荘
天気が悪くなるという予報があったので、ひと心地ついた12時20分、間ノ岳山頂に向かいます。ですが、足が動かず、牛歩戦術のように進んでは止まりという状況です。同じ山荘に泊まる予定の年配グループの方々がいらっしゃったので、そこに付いて行くこととしました。
⚫︎中白根山と稜線付近を通過する怪しい雲
そのおかげで、道中ではライチョウを見ることができました。
途中、雷っぽい音がしたため、グループを振り払って一人先を急ぎました。2つほど偽間ノ岳をクリアしたのち、本当の間ノ岳に到着。ガスで景色は皆無、韓国人のグループがいたので、写真をとってもらい、即座に引き返しました。
すると強い雨が降り始めたので、走っていたところ、年配グループとすれ違い、無事を祈りました。疲労困憊のまま15時半に山小屋に帰りビールで一人乾杯しました。
●17時の夕食は名物の魚料理。やわらかくておいしい。
日の出~下山~日帰り温泉
夕飯後もガスで景色なし。標高3000mですが、夜も暑く、布団をかけなくてもいいくらいでした。汗をかきすぎてトイレも行かず仕舞い。
翌朝は日の出を見るために4時に起き、帰り支度を済ませてチェックアウトしました。朝食は弁当を頼んだので、途中で食べる予定です。だんだんと空が赤くなり始め、太陽が顔をのぞかせたのは4時53分。5時8分に下山を開始しました。北岳は今回はパスということで、再びトラバース道で広河原に向かいます。
●日の出と富士山
⚫︎結局、間ノ岳は雲に隠れたままでした。
下山も来た道と同じコースをとりました。八本歯のコルから大樺沢二俣。昨年、草すべりを往復しましたが、それを上回るすべり具合。昨年とは異なり、花満開のお花畑状態でしたが、楽しむ余裕もなく、暑くてヘロヘロなうえに太ももに疲れがきてスピードが出ず、白根御池小屋には7時40分着。ここで朝食をとろうと弁当を広げました。
白根御池小屋で20分ほど朝食休憩した後、一気に広河原に向かいますが、ペースは回復せずスローペースで、9時42分に広河原に到着しました。往復で13時間7分の山行でした。
なんとか10時のバスに乗ることができ、11時に芦安駐車場に到着。いつも行く近くの「金山沢温泉(入湯料850円)」につかり、リフレッシュして帰路につきました。
今回は、同じ日程で槍ヶ岳に行った高校生が熱中症で運ばれたことが新聞記事になるくらいの、あまりの暑さにヤバい感じの山行でしたね。
おまけ「お花畑アルバム」