雨風にやられた「白馬岳」(31峰目)
今回は、10月5,6日に行ってきた「白馬岳」(標高2932m)です。
今年(令和7)は猛暑にもかかわらず紅葉がきれいだとの噂を聞き、名だたる大雪渓とともに稜線歩きも有名な「白馬岳」に行くべく、「白馬山荘」を予約しました(1泊2食付き15000円)。
有名な大雪渓コースが融雪で通行止めになったため、栂池コース一択となりましたが、稜線歩きはこちらなので、予定変更なくその日を迎えました。当日は久しぶりに車で20時に下町を出発。0時ちょっと過ぎに栂池中央駐車場に到着しました。かつては豊科ICから下道で何時間もかけて白馬八方スキー場に行ったものでしたが、外環、関越、上信越自動車道のコースで4時間で着くようになったのは感慨深いです。
天気予報では14時から雨マークになっていましたが、15時くらいには着くから降られても少しだろうと思っていたのですが、とんでもない。栂池自然園登山口から曇り空が続き、雨は降ったりやんだり。風は弱かったので助かりましたが、11時半ごろに白馬大池山荘に着くころには風も強くなり、けっこうな風雨になっていました。
(雨の天狗原)


(雨の白馬大池・下にある翌日の写真と比べてみてください(笑))
稜線も見られず、どうしようか悩みましたが、白馬大池山荘は満室との表示があり、白馬山荘15時着のめどとなる12時になってしまったので、とりあえず先に進むことにしました。

白馬大池山荘~白馬山荘
晴れていれば多少の上り下りはアクセントになりますが、降り続く雨とだんだん強くなる風に「ただ歩いているだけ」という山行となりました。いつものミレーのティフォン上下でしたが、船頭の頭、新潟県最高峰の小蓮華山、三国境と3時間も降られ続けているとさすがに滲みてきて、立ち止まってから歩き始めるときに冷たさを感じるようになりました。



(暴風雨の小蓮華山)
時折見える芝紅葉が稜線の美しさを彷彿させてくれ、曇り予報の翌日は稜線下りを満喫できると思いながら15時に白馬岳山頂に着くころには10メートルはゆうに超えていた風雨に、歩いていても体が震えるほど寒くなっていて、少し身の危険を感じました。とりあえず山頂の碑と三角点は収めましたけど。


(暴風雨の白馬岳山頂と三角点)
目的地の白馬山荘に着いたのは15時半。インナーもびしょびしょで、手がかじかんで震えている状態でした。とりあえずチェックインして、2人ずつ仕切られている相部屋に行き、上は新しい服に着替えて一服しました。ですが、パンツは替えを持って行かなかったので、そのまま履き続けて食堂脇にあったストーブにあたり乾かしました。
食事はよかったです。いつもあまり食べられないのですが、完食しました。缶ビール500㎖は1000円也でした。食事も終わり、再びストーブで乾かした後、布団にもぐりこみ就寝となりました。
白馬山荘~白馬大池山荘
朝、4時半起き。雨が止んでいることを願っていましたが、期待は裏切られ、雨風は強く山荘を打ち続けています。5時半から朝食となり、トイレも済ませて準備完了。風雨で視界がよくないうえに、前日よりも風が強かったため、ダウンを着込んで、6時半に出発しました。
(雨が叩きつけている白馬山荘)
乾燥室で乾かしたティフォンもすぐに滲みてきてしまうほどの暴風雨。下を向きながら歩き続けること3時間。白馬大池山荘に到着しました。20分ほど休憩して食事をとりましたが風雨はやみません。
しかし、天は我々を見放しませんでした。うんざりしながら「少しくらいおまけしてくれよ」と思いながら白馬大池山荘を出発した20分後、突然雲が切れ、青空が現れました。まさかの絶景登場です。


ここからは天候も回復して、ラクチンな下山となりました。


曇り空だけにライチョウにも出会えました
初日の白馬大池山荘までは雨がちの曇りだったので、2か所でライチョウに会えました。最初は2羽、2回目は3羽で、白馬大池沿いの岩場を先導してくれるかのように歩いてくれました。もう一回、稜線でも1羽見たのですが、心が折れていたので撮影できませんでした(笑)


まあ、ライチョウはよかったですが、こういう天候での山行はできればもうしたくないですね。
(登山道から見えた栂池自然園)


