「宮之浦岳、開聞岳」九州最南端の百名山の旅(3部作の1)

屋久島「白谷雲水峡」へ

今回は、GW直前に行った「屋久島、鹿児島」4泊5日の旅(3部作の1)です。

個人的な再出発があるため、有給休暇を取り、混雑を避けてGW直前の旅となりました。この時期なので、雪山が基本の本州以北の山はやめて「百名山の100番目」とされる九州最高峰「宮之浦岳」を目指すことにしました。その後、近場で「99番目」の「開聞岳」もやっておこうという計画です。

高速船トッピー・ロケット

往復を飛行機でと思いましたが、鹿児島―屋久島線は満席で取れなかったため、鹿児島港から高速船トッピー・ロケットで往復することにしました。結果的にはこれが大成功で、無事旅程をこなすことができました。

羽田空港発8時5分のJALで鹿児島空港に向かい9時55分着、空港からリムジンバスで鹿児島港に直行、1時間半ほど時間をつぶして高速船ロケット3に乗船。ちなみに、トッピーはトビウオ、ロケットは種子島の宇宙センターから採っていて、もともと別会社だった2社が合併したそうです。

 ●鹿児島空港は50周年のようです。

13時20分発で15時10分に屋久島宮之浦港着。海面から浮上して滑るように走るらしく、海上なのに時速80キロだそうです。すごい速さですが、揺れはあまりありません。港に到着後は、すぐさま路線バスに乗り島南のほうにある「安房(あんぼう)」へ。縄文杉、宮之浦岳に行くにはこの「安房」が便利です。帰りの高速船も「安房港」から出港します。

予報通り雨が降りました

九州南部に季節外れの前線が停滞している状態でしたので、天気は微妙。安房に着くころには雨が降り出してきました。宿は「合庁前」バス停に近い「くつろき」です。一軒家タイプのコテージで食事は付きませんが、まったく問題なく清潔で快適でした。

宿に着いてすぐ、翌々日の宮之浦岳のガイドをお願いした「山岳太郎」に赴き、話を聞くと、悪天候で縄文杉に行くためのバスが運休になっているとのこと。翌日は縄文杉に行くつもりでしたが、明日のバスも危ないうえに明後日の宮之浦岳もどうなるかわからないということで予定がまったく立ちません。

その後、17時過ぎに屋久島観光協会のツイッターを検索すると、案の定、縄文杉への出発点、荒川登山口に行くバスは運休と発表されていました。それでも、腹ごしらえはしないといけないので、Aコープに「三岳」と、翌朝食べるためのパンを買いに行きました(笑)

●屋久島限定のペットボトル「三岳」と、朝食のラビットパン

今日の夕食

翌日は縄文杉には行けないということで、ちょっと重めのものを食べようと思い、食べログで調べると上位に焼肉「れんが屋」がありました。屋久シカが食べられるということですので、ここに決定。電話すると「いつも混んでるから待ってもらいますよ」とあんまりいい感じではありませんでしたが、待たずに入れました。

北海道のエゾシカとヤクシカの食べ比べセットをいただきましたが、さすがヤクシカは美味しい!

●上の葉っぱが載っているのがヤクシカ

少しある臭みがとてもいい感じで、たまらずワインを注文してしまいました。

●ウルグアイのワイン「GARZON」

荒川登山バスが運休。プランBの白谷雲水峡へ

荒川登山口に行くバスは運休となってしまったので、プランBの、路線バスで行ける白谷雲水峡を目指すことにしました。

「合庁前」バス停7:38発のバスで「小原町」下車、「白谷雲水峡」行きに乗り換えます。

そうそう、「合庁前」バス停の正面には屋久島交通の営業所がありますので、ここで「屋久島ゆったり満喫乗車券」1日券2000円を購入しました。「合庁前」と「白谷雲水峡」往復だけで元が取れますので購入必須です。

「白谷雲水峡」行きのバスの乗客は私だけ。運転手さんにガイド的な説明をしてもらううちに雨が降り出しました。8時45分、現地に到着するも激しく降っていて、運転手さんにも無理しないように言われました。

受付を見ると、これから周回する女性が一人いるだけです。受付の人に、太鼓岩まで行くコースは増水しているので渡渉できないため、現在は弥生杉コースだけOKと言われ、しかたなくそのコースを回りました。1時間ほどで受付に戻りましたが、次のバスの時間までかなりあります。女性と一緒に雨宿りしていましたが、その方がどうしても太鼓岩まで行きたいということで、受付の人に粘っていました。

●弥生杉です。雨も激しく、展望台からなので、あまりよく見えませんでした。

午後には雨が止む予報でしたので、それを待つということで準備していましたが、雨も止み、だんだんと明るくなってきて、受付前の川の水量も若干減ってきたように感じ、受付の人に条件付きでOKしてもらって11時、2人で太鼓岩に向かうことにしました。

猛ダッシュとは言いませんが、けっこうなスピードで歩き、渡渉ポイントまでくると若干岩を水が覆っているという状況です。再度雨が降り出したら渡れなくなるため、すぐ戻るということでしたので、慎重に渡って突き進みます。ちなみに、ここを渡らないとジブリな感じの「苔むす森」には行けません。

●ここが渡渉ポイントで、増水すると渡れません。

●渡れるとこんな道が続きます。

 

その「苔むす森」を通り過ぎ、最後の急登(意外なほど急登でした)を終えると出ました「太鼓岩」。前方の山頂には雲がかかっていましたが、記念写真を撮って引き返しました。

帰り道もノンストップでしたので、結局、13時45分のバスに間に合い、めでたしめでたしとなりました。

来た時と同じ小原町でバスを乗り換え、そこから1時間ほど乗って「屋久島温泉」に向かいますが、安いほうの浴場がよくわからなかったので「JRホテル」の日帰り温泉(1400円)に入りました。妙にヌルヌルでぬるめの温泉です。お肌トゥルトゥルになるような気がして、ゆっくり入って汗を流しました。

帰り道に「山岳太郎」さんから連絡があり、翌日の宮之浦岳は決行となり、意気揚々と宿に帰りました。

今日の夕食

明日の長丁場に備えて、宿近くの「かたぎりさん」というレストランで「トビウオのひつまぶし」をいただきました。

(中編につづく)

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