電車とバスで「安達太良山」(18峰目)

今年はひとつも百名山が増えないのかと思っていましたが、さにあらず。先日、快晴の「大菩薩嶺」に味をしめた友人から「安達太良山」の紅葉の写真が送られてきました。行きたいということなのだと思った私は紅葉情報を調べてみたところ10月上旬とあります。

「安達太良山」は車で行くにはちょっと遠いので逡巡していましたが、調べてみると新幹線&在来線&バスで日帰り可能と判明したため、10月9日(土)に決行した次第です。

「てんきとくらす」ではA判定だったのに

前週後半には少し天気予報が怪しくなっていたため、毎日のように「てんきとくらす 安達太良山」を見ていましたが、木曜日になってA判定に変わったため、決行を決めました。

当日は朝から一面の雲で、青空は微塵も見えませんでしたが、降らなければいいかと思い、6時10分上野発の「やまびこ51号」に乗り込みました。そのつぎの「つばさ121号」でも大丈夫だったのですが、自由席が「やまびこ」のほうが多いので、そちらにしました。

無事に座ることができ、車窓の曇り空を眺めながら7時23分郡山着。

郡山で東北本線に乗り換えて8時9分二本松着。

二本松からは、時期限定ですが、二本松駅から奥岳登山口まで直通の「錦秋号」が8時15分発に一本だけ出ていますので、それに乗り込みます。

途中の岳温泉から登山口に向かう山道はすでに霧に覆われています。バスのワイパーは動きを止めずに走り続け、終点に着いた時には雨がしとしと降っていました。

「話が違うじゃん」と思っても後の祭りです。レストハウスで雨具を装着し、9時30分に出発しました。

旧道と馬車道

帰りに入浴予定の「奥岳の湯」を右手に見て、奥岳登山口から登山道を進みます。

友人の状況を見て、帰りはゴンドラで降りてくることも想定されたため、最初の分岐で「くろがね小屋」方面に進みました。すると、「旧道」「馬車道」という看板があり、道が二つに分かれています。

明らかになだらかな道が「馬車道」なので、友人に尋ねたところ、そちらがいいということでしたので、「馬車道」を進むことにしました。しかしながら「ヤマレコ」に登録したのは「旧道」だったため「コースを外れました」アナウンスが頻繁に流れ、そのたびにアプリを開いて地図を確認しなければいけなかったのは想定外でした。

だんだんと紅葉が深くなってきたようで、ところどころに見られるようになりました。

大回りで登っていくため、若干時間がかかりましたが、くろがね小屋には1時間50分ほどで到着、紅葉が最高潮だと思われる色合いを愉しむことができました。

くろがね小屋で少し休憩して山頂に出発、ここから本格的な登山という趣ですね。峰の辻を経由して山頂には約2時間ほどで到着しました。最後のひと登りは一方通行で鎖もあったりして面白かったです。

山頂から「奥岳の湯」そして居酒屋へ

結局、雨は降り止まず、すでに疲労困憊していた友人が「下りはゴンドラで」ということだったので、山頂から仙女平分岐、あだたら山ロープウェイ山頂駅14:30分発で一気に奥岳登山口に到着しました。ドロドロになっていた靴とズボンの裾を水とブラシでなんとなく綺麗にして「奥岳の湯」に向かいます。

「奥岳の湯」はくろがね小屋と同じ源泉を引いている日帰り入浴施設です。「あだたら山ロープウェイ」の切符を見せると50円引きになり、600円で入浴できました。鍵付きロッカーもあって無料なのは良心的ですね。

奥岳登山口15時30分発のバスが最終のため、慌ただしく入浴しましたが、露天風呂は雨がしとしと降っていましたが、とても雄大な景色が見られ、すばらしい日帰り温泉でした。心身ともにスッキリとしてバスに乗り込みます。

途中の岳温泉(二本松駅に直通の便がないため途中下車)では、軽く生ビールで乾杯。岳温泉16時22分発のバスで二本松駅に到着し、店を探します。バス通り沿いに居酒屋がありましたが、なぜか高清水の樽が置いてあったのでパスし、一番搾りのポスターがある店「吟の蔵を市」に行ったところこれが大正解でした。こちらで呑んだ酒は、酒ブログ「日本酒道楽始めました」で紹介します。

二本松近辺の地酒に加え、「あの酒」まで提供していただき、大満足で帰路につきました。

郡山からは、はやぶさとこまちが連結されている「やまびこ220号」でしたので、あえてこまち車両に乗車してみました。なかなか乗る機会がないですからね。

これで百名山も18峰目となりました。年内にもうひとつくらい行けるといいんですけどね。

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