そして尾瀬リベンジ「会津駒ケ岳」
「尾瀬夜行23:55」が豪雨で残念な結果に終わった私は、その年の10月6日にリベンジを果たしました。
秋は尾瀬の芝紅葉の季節ですが、残念ながら「尾瀬夜行」の設定がないため、車での尾瀬行きです。車だと東北自動車道西那須野ICから約100キロの道のりとなっていて、けっこう遠いです。やはり電車が一番ですが、仕方がありません。
さすがに日帰りは無理なので、前回日帰り入浴をした御池ロッジを予約しました。山小屋とはいっても個室しかなく、ペンションと旅館の間といった感じでオススメです。もちろん風呂は温泉ですよ。泊りがけなので、目的の燧ケ岳のほか、近くにある百名山「会津駒ケ岳」も一緒に登ることにしました。
会津駒ケ岳は頂上付近がなだらかな湿原になっていて、芝紅葉と池塘が美しい山です。頂上がとんがっている燧ケ岳に比して、優しげな雰囲気がありますね。
東京・下町を20時に出発、日が変わるまで4時間あるので、その日中に到着すると思っていましたが、甘すぎました。途中、真っ暗な山道で巨大な鹿に遭遇するなどサプライズもありながら、新しくできた桧枝岐(ひのえまた)村の道の駅「尾瀬桧枝岐」に到着したのは深夜1時でした。もともと登山口にある駐車場で夜が明けるのを待とうと思いましたが、この道の駅は会津駒ケ岳の登山口に近く、新しくてきれいなうえトイレも暖房が効いていて駐車場も広く、同好の士と思われる車もちらほら停まっていたので、こちらにした次第です。
そこで5時まで仮眠をとり、軽く朝食をすませて登山口の駐車場についたのが5時50分。けっこう車も停まっていました。そして6時に登山開始です。
天気は微妙に曇っていましたが、青空も見えたので問題ありません。途中、ところどころで咲く花や紅葉に励まされながら歩いていると視界が開け、紅葉真っ盛りの湿原が目の前に広がっていました。紅葉と言っても枯れ寸前で黄色くなっているということみたいですけど。その中をひたすら登り、頂上近くの駒の小屋についたのが9時。
それから近くにある、標高2133メートルの山頂には9時10分につきました。
縦走というほどではないですが、そこから先にある標高2060メートルの中門岳まで湿原を歩き、池塘を眺めながら雄大な景色を満喫しました。中門岳頂上で昼食を取り、登山口まで下山したのが13時47分。昼食休憩1時間を含めて6時間50分ほどの行程でした。
左は会津駒ケ岳頂上から中門岳に向かう湿原。右は中門岳頂上、天気が怪しくなってます。
ここまでで疲労困憊していましたが、本日の宿泊場所である御池ロッジまで行かないといけません。下山直後は意外とハイ状態になっているようで、一気に目的地に向かって風呂に入り、持参したワインを一口飲むと夕食まで熟睡してしまいました。
夕食後には激しく雨が降ってきたため、翌日の燧ケ岳登山はまた断念かと思いましたが、その話はまた次回ということで。写真は会津駒ケ岳の池塘から見た燧ケ岳。