日本第二の高峰「北岳」(28峰目)

今回は、9月24、25日に行ってきた日本第二の高峰「北岳(3193m)」です。

登山用の天気予報「てんきとくらす」では23日までB~C判定だったものの、24、25日はC判定からA判定に変わってからおおむねその状態をキープして、結果的に晴天のなか行くことができました。

23日の19時30分に下町を出発。途中、ところどころで雨に降られましたが22時30分に芦安

駐車場に到着。翌朝の乗り合いタクシーを予約していたので、安心して仮眠を取りました。

広河原 ~ 草すべり ~ 肩の小屋~山頂往復コース

4時に起きておにぎりを2つ食べて準備を完了し、5時発のタクシーに乗り込み、6時に広河原を出発しました。

今年も大樺沢のほうには行けなかったため、白根御池経由のルートです。北岳は大きくて優しそうというイメージがしょっぱなから打ち砕かれ、いきなりの急登にやられました。白根御池分岐からはより厳しくなり、YouTubeなどを観ていると第一ベンチは通過というのが多い印象でしたが、想定外の辛さに第一ベンチ、第二ベンチで少し休憩しました(笑)

ちょうど8時に白根御池小屋に到着、パンを一つ食べてさらに急登の草すべりに向かいました。晴天無風で暑いうえに、いつまで続くかと思うような坂道でバテバテです。何度も後ろを振り返り、景観に心を奮い立たせました。

●白根御池小屋と白根御池

格闘すること90分、ようやく草すべり分岐にたどり着き、少しは楽になるのかと思いきや、ところどころに登場する登りが心を折れかけさせます。それでも無風だったのは助かりました。

休憩がてら素晴らしい風景を見ながら牛歩戦術のように登り続けて10時30分に「肩の小屋」に到着。チェックインして昼食を摂りました。もちろんビールは後回しです(笑)

●肩の小屋と「ラーメン1200円」

ひと心地ついた11時14分、山頂に向かいます。肩の小屋の脇道を通り、岩場を登りますが、小屋から見えるピークはホントの山頂ではなく、そこを越えたところにあります。いったん登り切ったところを下って、再度登らないと山頂にたどりつけません。

ですが、その後の予定は無く、山頂に登るだけなので、気分はラクチン。11時50分に山頂に到着しました。残念ながら富士山の方角には雲が出ていて、何も見えませんでしたが、反対側は見晴らしもよく、仙丈ケ岳が迎えてくれました。いつもの三角点は三等三角点。名称は「白根岳」となっていました。

しばらく山頂に滞在しましたが、富士山は見えそうにないので撤退、山小屋に帰りビールと日本酒で一人乾杯しました。

私は初めての北岳だったので山小屋泊を選びましたが、かなりの人がそのまま下山していきました。広河原16時発のバスに乗るようです。なるほど5時の始発バスに乗れば日帰りも可なんだと思った次第です。

●夕食は名物の肩ロース。やわらかくておいしい。

日の出~下山~日帰り温泉

さすが標高3000mだけに、夜は冷えました。昼は半そで姿も多く見かけましたが、ダウンでもOKなくらいの体感です。寝る前にトイレをすませようと外に出ましたが、そこには満点の星空がありました。あまりに寒くてすぐに退散しましたが(笑)

翌朝は日の出を見るために4時半に起き、帰り支度を済ませてチェックアウトしました。朝食は弁当を頼んだので、途中で食べる予定です。だんだんと空が赤くなり始め、太陽が顔をのぞかせたのは5時半でした。さんざん写真を撮り、5時35分に下山を開始しました。広河原10時のバスに乗ろうと思ったからです。

●日の出と富士山、甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳

下山も来た道と同じコースをとりました。草すべりは名前を「石すべり」に変えたほうがいいのではないかと思うほど砂利が滑ります。それでもこれを登って来たんだなと感慨深いものがありました。白根御池小屋には6時50分着。ここで朝食をとることにしました。屋外のベンチには霜が下りていました。一脚だけ日が当たっているベンチがあったのでそこに陣取り、弁当を広げました。

何人か登って来た人がいて、早いなと思ったのですが、昨年6月にリニューアルオープンした広河原山荘に泊まっていたそうです。バス停のすぐそばにあり、お風呂もあるようですので、時間に余裕があればそれもいいですね。北岳だけなら、まちがいなく一日で往復できますし。

白根御池小屋で20分ほど朝食休憩した後、一気に広河原に向かいますが、ここにきて左ひざに痛みが出てきました。だましだまし歩き続けたためスローペースにはなりましたが、8時43分に広河原に到着しました。往復で9時間43分の山行でした。

バスやタクシーは10時にならないと来ないため、1時間以上待ちましたが、9時50分くらいに来たタクシーに乗れたため、10時40分に芦安駐車場に到着。近くの「金山沢温泉(入湯料850円)」の一番風呂につかり、リフレッシュして帰路につきました。

最後に左ひざが痛くなったのは想定外でしたが、終始晴れていたのですばらしい行程となりました。ただ、ブロッケン現象が見られなかったのが心残りです。

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