男体山と栃木の酒

今回は、5月に行った、今年になって初めての本格的な登山の話です。交通便利で近場の百名山「男体山」を選びました。日光宇都宮道路清滝IC近くの道の駅で仮眠を取り、朝6時に二荒山神社にある登山者用の駐車場に向かいます。

男体山はなぜか赤城山とケンカをしていて、その戦場が戦場ヶ原ということになっています。いわずとしれた活火山で(2003(平成15)年に火山噴火予知連絡会が「概ね過去1万年以内に噴火した火山及び現在活発な噴気活動のある火山」と定義し直しました)、中禅寺湖は2万年前の噴火によってできた堰止湖です。

男体山は別名二荒山といい、日光でも有名な二荒山神社の境内にあり、冬季は入山禁止で、5月5日に山開きとなります。登山と言っても二荒山神社の奥宮への登拝という形をとっているので、入山料510円を払って(お守り付き)登山道というか登拝道を登り始めます。

参道なだけに、けっこうな直線で登るので予想だにしていなかったキツさです。途中、3合目から4合目は舗装された一般道を通りますが、その先は岩場も多く、まったく余裕がありませんでした。息もたえだえに登っていると、ところどころにシロヤシオが満開となっており、心をなごませてくれました。

8合目からは溶岩が固まった軽石のような砂利道が始まり、これも登りにくいものでした。写真は9合目から頂上を目指すところです。

なんとかかんとか3時間かけて頂上に到着。2486メートルの山頂です。山頂には二荒山神社の奥宮があるのですが、鍵がかけられていて参拝できませんでした。

左から山頂の奥宮、二荒山大神の像、左奥に2012年10月に再建された大剣

頂上は広々としていて眺望もよく、まだ晴れていましたので景色を楽しみながら軽く昼食を摂り、下山となりました。結果的に行程6時間ほどの登山。下山のあとはやはり温泉です。行きと同じく日光宇都宮道路・清滝ICの近くにある天然温泉「やしおの湯」(県外の人は大人510円)で汗を流し、帰路につきました。

山頂から見た中禅寺湖、さすがの一等三角点

が、登山ばかりで「日本酒道楽」というタイトルを忘れていやしまいか! という声も聞こえてきそうです。

栃木の酒「仙禽」

そこでせっかくなので栃木つながりということで(強引ですが・・・)、船橋にある行きつけの矢島酒店に栃木の酒を買いに行ってきました。気温が高いので、生酒と火入れ酒の組み合わせです。

生酒のほうは栃木県さくら市にある酒蔵株式会社せんきんの「クラシック仙禽 無垢2018」。酒蔵の仕込み水と同じ「鬼怒川水系」の水脈上にある田んぼだけで作付けされた酒米のみを使用して醸しています。こちらはドメーヌさくら山田錦を使用した一本です。

開栓したときのプシュッという音とともに広がるフルーティな香りと酸味が絶品です。登山の筋肉痛も忘れてしまいそうです。この蔵では、同じようにドメーヌ作付けされた亀の尾、雄町でそれぞれ酒を醸しています。こちらも今後試してみたいですね。

火入れのほうは「鳳凰美田」の「劔」。こちらはまた別の回で。

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