「宮之浦岳、開聞岳」九州最南端の百名山の旅(3部作の2)
屋久島「宮之浦岳」へ
今回は、GW直前に行った「屋久島、鹿児島」4泊5日の旅(3部作の2)です。
個人的な再出発があるため、有給休暇を取り、混雑を避けてGW直前の旅となりました。この時期なので、雪山が基本の本州以北の山はやめて「百名山の100番目」とされる九州最高峰「宮之浦岳」を目指すことにしました。その後、近場で「99番目」の「開聞岳」もやっておこうという計画です。
前日に「宮之浦岳ツアー」を決行という知らせをもらいましたので、早朝4時に宿に迎えに来てもらえるまでテレビをつけていると、午後から雨マークの予報になっていて不安になりましたが、お願いしていた「山岳太郎」の渡辺太郎ガイドが予定通り迎えに来てくれました。もともと5人の予定でしたが、悪天候のため、空の福岡―屋久島便は屋久島直前で引き返し、さらにプロペラで目視の鹿児島-屋久島便も欠航ということで、船で来島したもう一人の方と私の2人になったため、見習いガイドさんも来て4人での山行となりました。
ここで、船にして正解と相成ったわけです。渡辺ガイドによれば、ここ数年、飛行機の欠航が多くなっているということですので、若干時間はかかりますが、高速船の利用をオススメします。
淀川登山口から往復10時間
濃霧の中1時間ほど車で走り、屋久島の三大杉のひとつ「紀元杉」を過ぎて、淀川登山口に到着。曇ってはいましたが、晴れも望めるくらいの明るい空だったので期待しながら5時半に登山口を出発しました。
途中の淀川小屋では青空も現れ、渡辺ガイドの楽しい説明も相俟って、前日の強行軍で若干疲れていたのですが、いいペースで登っていきました。
●淀川小屋の青空と淀川
●途中の湿地帯「花之江河(はなのえごう)」では曇り
途中では、トーフ岩やヤクザル、ヤクシカなどにも出合え、楽しく登っていましたが、残り1キロの登りになるころに雨が降り出しました。屋久島の天気予報は当てにならないと言われますが、ちゃんと当たっています(苦笑)
●左からトーフ岩、猿、鹿
それでも豪雨ではないので、屋久島で3番目に高い「くりお岳(1867m)」を経由し、10時13分、宮之浦岳(1936m)頂上に到達しました。
●一等三角点と頂上の証明(笑)
案の定、周囲は真っ白で何も見えません。まあ、ここ数日の悪天候の中、登れただけでもラッキーと思います。
雨も強くなってきたので、早々に下山を開始し、山頂から1キロ付近で昼食。そこからは滑りに気をつけながらの道中で、出発してちょうど10時間後の15時30分、登山口に戻ってきました。
そして、早朝通過した「紀元杉」に寄っていただいて写真を撮れました。「縄文杉」には行けませんでしたが、三大杉の「弥生杉」「紀元杉」を見られたので個人的にはOKです。
●紀元杉はちゃんと見られました
これまでガイドさんをお願いしたことはなかったのですが、やはりペースを調整したり、適当に休みを入れてくれたり、こちらの疲れが少ないように配慮してくれてよかったです。また登りで5時間を切ったのは久しぶりだと言ってくれました。
本日の夕食
屋久島・安房地区の食べログ1位「いその香り」
人気店だけに雨だというのに満席状態。一人カウンターに座り名物の「トビウオの姿揚げ」と「地魚刺身5点盛ハーフ」、「永田の手造り豆腐」、ビールをいただいてから、焼酎「屋久の島」、ジョイホワイトを使った屋久島限定「三岳」、地魚にぎり8貫で終了。〆て6430円でした。
トビウオは羽根が香ばしくて、骨と目玉を除いて全部おいしく食べられました。刺身としては少し歯ごたえがある感じで淡泊な味わいです。
豆腐は固めで豆の味がいいですね。
●アカバラは天然のカンパチ、オボソはスマガツオ
握りももちろん美味しくて、さすが人気店。また行きたいです。
(後編につづく)